ブレゲコピー時計は「トラディション トゥールビヨン・フュゼ」の新バリエーションを発売した。その名の通り鎖引き機構(フュゼ)とトゥールビヨンを搭載した、ブランドを代表するコンプリケーションウォッチのひとつだ。
鎖引きとは、主ゼンマイのトルクを均一化させる定力装置の一種である。通常主ゼンマイはフル巻き時に最大トルクが発生し、解けるに従って弱まっていく。このトルク変動を巻き上げ直後から解ける直前まで一定化させるのが、香箱によって引っ張られるチェーンだ。http://www.osakacopyshop.com/swbrands/name-b1803/
このチェーンは主ゼンマイがもっとも巻かれている時(=もっともトルクの強い状態)で引かれ始める。そしてゼンマイが解ける(=トルクが弱まっていく)に従ってチェーンが香箱側に巻かれていき、香箱の直径が大きくなっていく。
つまりトルクが弱まっていくのに比例して、チェーンを引く際に必要な力も少なくて済むようになっていくのだ。結果、主ゼンマイのトルクは解けはじめから解け切るまで常に一定となる、というわけである。
かつて一部の懐中時計で採用されたこの鎖引き機構は厚みが増すこと、そして鎖を引きはじめるのに大きなトルクが必要なことから、小型な腕時計では採用されることはごくわずかだ。
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