というように、「ETA」という言葉は高級時計の話で登場することがあります(この3つの用語については、後で説明します)。
ただ、この「ETA」というコピー時計用語は、きっと多くの方にとっては聞きなれない用語だと思います。そこで今回は、この「ETA」という用語について説明させていただきます。
上の画像を見て分かるように、時計の内部には、何やら“機械”が入っています。この時計内部の機械のことを、「ムーブメント」と呼びます。ムーブメントは、自動車で例えると「エンジン」のような存在で、時計を動かすメカニズムです。
なぜムーブメントについて説明をしたかというと、ETAは、ムーブメントを作っているメーカーだからです。もっと具体的に言うと、ETAは、スイスが誇る「業界最大手のムーブメントメーカー」です。
この説明の通り、ETAは業界最大手のムーブメントメーカーですので、当然、多くの時計メーカーにそのムーブメントが採用されています。現在でこそ、“自社製ムーブメント”やセリタなどの“ETAジェネリックムーブメント”を採用するメーカーが増えていますが、1990年代は「スイスの時計の約90%が、ETA製ムーブメントを搭載している」と言われていました。ETAは、そのぐらい大きな存在感をもっているメーカーなのです。
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