Watches & Wondersの見本市は月曜日の朝から始まる。そして今年、シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)氏は水曜日の午後で早くも話し倒していて、喉を整えるためにお茶を飲んで養生していた。
62歳の饒舌なカルティエCEOは、共有すべき意見や解き明かすべき哲学を絶やすことがないが、今年は特に話すことがたくさんあるようだった(会う前に“彼は言葉数が多い”と、あるブランド関係者が伝えてくれた)。
彼のブランドは今年、ショーのために60以上のバリエーションを発表して勢いに乗っている(一方、同じリシュモングループのA.ランゲ&ゾーネが発表したのはわずか1本だ)。ヴィンテージカルティエの価格はいまも驚くほど高騰。またペブルのような希少な作品の復刻版はコレクターから熱狂的な支持を集めている。
昨年、コピー時計カルティエがロレックスに次ぐ世界第2位の時計メーカーになったというニュースが報道されたとき、一部の疑い深い人たちはそれを信じなかった(特に時計業界のデータ報告が不透明であることを考慮すると)。しかし2016年から指揮を振るう、フランス人のヴィニュロン氏はその疑いの目を一掃する。彼はさらなる成長の可能性を感じているのだ。今よりも、もっと。http://www.osakacopyshop.com/swbrands/name-b1714/
これらはすべて、メルセデス・アブラーモ(Mercedes Abramo)氏がカルティエ・インターナショナルに移籍し、そしてウォルター・ボロニーノ(Walter Bolognino)氏がブルガリから移ってきてアメリカ部門のトップに就任するなど、アメリカ部門のリーダー交代が進んでいる時期に起こった。結局、最終的に彼らは皆、ヴィニュロン氏のところに集まった。彼らをはじめ、全世界にいる約1万人の従業員もともにだ。
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