1日を12時間ではなく24時間で表示する24時間時計。当たり前のように見えて、極めて珍しいものだ。理由はいくつかある。ひとつは、24時間表示を行うには、腕時計の文字盤が小さすぎたこと。また、12時間を24時間表示に改めると、しばしば表示ずれが起こったのである。
使える24時間時計としてお勧めできるのは、グライシンの「エアーマン」、モンブランの「1858 オートマティック 24H」(これは潔く分針をなくした)、それとブライトリングの「コスモノート」ぐらいではないか。そこに挑んだのがパテック フィリップだ。http://www.osakacopyshop.com/swbrands/name-b1772/
2023年の新作「カラトラバ トラベルタイム 5224R」は見たところ、どうってことのないタダの24時間時計である。短針が24時間を、長針が60分を、そして6時位置のスモールセコンドが60秒を示すだけ。加えて、ホームタイムを示すスケルトンの針が備わるのみ。しかし、あのパテック フィリップが作っただけあって、非常によく出来ているのだ。
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