帝政ロシア統治下のポーランドから、圧政を逃れジュネーブへ亡命した将校アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックは、この地の時計製造に強い関心を示し、時計師フランソワ・チャペックとの出会いから1839年にパテック チャペック社を設立。これがパテック フィリップ社の前身となる。5年後の1844年、パリの時計師、ジャン・アドリアン・フィリップが、従来の鍵巻き式に代わり、リューズでゼンマイ巻き上げと時刻合わせが可能な革新的な懐中時計をパリの産業博覧会に出品し銅メダルを受賞。彼を新たなパートナーに迎え、1851年にはパテック フィリップ社に改称する。同年、第1回ロンドン万博にこの機構の懐中時計を出品し金賞を受賞。ヴィクトリア女王へ献上の栄誉にも浴している。以降、永久カレンダー、スプリット秒針クロノグラフ、リピーターなど先進機構を次々と開発。工芸性の高い外装も世界の上流階級の心を捉えていく。http://www.osakacopyshop.com/ |